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講師紹介

名前
天明 茂

役職
一般社団法人人間力大学校

出身地
東京都大田区

経歴・資格
明治学院大学経済学部卒業、日本創造経営協会に所属、故薄衣佐吉先生の下で数多くの行き詰った企業の再建に当たる。平成2年許されて天明マネジメントサービスとして独立、経営コンサルティングの傍らTKC主催管理会計研修の講師、地方自治体向け講座、金融機関向けセミナーなど多くの講師を務めるほか、国・県・市町村のプロジェクトに関わる。平成9年から宮城大学・同大学院教授、事業構想大学院大学教授、国際大学客員教授などを歴任。この間、NPO法人自然農食みやぎ副理事長、NPO法人全日本自動車リサイクル事業連盟理事長、あおもり立志挑戦塾塾長、宮城県多賀城市行財政経営アドバイザーなどを務める。
著書「なぜ、うまくいっている会社の経営者はご先祖を大切にするのか」「実践管理会計」「挨拶で変わる会社が活きる」「志企業のすすめ」「自治体のバランスシート」「資金繰りに強い会社を作る法」「赤字会社を黒字にする法」「利益計画の立て方進め方」「合理を超える経営」など多数。
論文「生命地域主義の経営」「ディープエコロジーと共生の企業文化」「地域から始まるコミュニティービジネスの新展開」
「企業の社会的責任の死角」
「拡大生産者責任からみた企業の社会的責任」「社会的企業の経営観」「地方自治体における財務情報の有効性~コストとキャッシュフロ ー情報を中心として~」ほか。

なぜ人間力大学校に関わっているのか?
大学を卒業後、初めて就職した経営コンサルティング会社で社内不正があったことに嫌気がさして退社。公認会計士になるべく1年間受験勉強をして公認会計士2次試験を受験したが失敗したと思い、就職先を探して大学の大先輩である薄衣佐吉先生の事務所に願い出た。ところが入社試験日の直前に試験の発表があり合格していることが判明した。当初から希望していた外資系の監査法人に勤めるか薄衣会計事務所に入るか逡巡した挙句、母校からの推薦したもらった薄衣事務所をひとまず訪問することとした。
入所面接での薄衣佐吉先生からの質問「君は両親に挨拶してるか?」に「いえ」と答えたところ爆弾を落とされた。「親に頭の下がらないものがどうして人に頭が下がる。人に頭の下がらないものがどうして人の指導者たり得よう。うちは専門家はいらん。専門家たる前に人間たれ!!」と。この言葉に自分の思いあがりを深く反省し、外資系監査法人を諦めて薄衣公認会計士に採用して頂いた。
薄衣先生の仕事の大半は行き詰った会社の再建指導だった。私は弟子の一人として先輩の下で企業再建に関わる多くの仕事に師事してきたが、恩師である薄衣先生の再建指導の理念は経営者の人間力を向上させることであり、そのツールが家系分析だった。この家系分析の手法を全国に広めることが日本に貢献できる道と確信して人間力大学校設立にかかわった。


家系分析にどんな思いを持っているのか。
戦後わが国は経済的繁栄の裏で精神性の貧困が進む一方である。行き過ぎた経済的価値観偏重を何としても是正しなければ国民の幸せ感は薄れるばかりである。江戸末期以来、多くの外国人旅行者が褒め讃えてきた日本人の良さはまるで無くなってしまった。このままでは「すべての価値を物やお金に置き換えて、心の価値を見失った民族は滅びる」というアーノルド・トインビーの言葉どおりに日本は滅びてしまいかねない。
その大きな原因の一つは家族の崩壊である。太古の昔から営々としてつながれてきた農耕的生活を背景とした家族共同体意識や、江戸時代へと受け継がれてきた武士階級を中心に形成されてきた家族の在り方は、明治政府による家制度廃止とともに一挙に消失してしまった。変わって西洋から入ってきた個人主義と商業思想は、すべてを損得・権利義務・法律規則で判断するようになり義理・人情・恩意識を葬り去ってしまった。とりわけ家庭では家族の敬愛、先祖祭祀、長幼の序、礼儀作法、正月やお盆など多くの行事・おふくろの味など文化伝承の心が薄れこれらが家庭崩壊・学級崩壊につながってきた。
家系分析は家系を遡り天命につながり徳を継承することで人間力が高まり家族が幸せになるだけでなく、急速に失われつつある日本の伝統的文化を今に蘇らせることで家族の絆や心豊かな社会づくりに貢献するものと信じている。